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2024年 3月 「ウォーキングの注意点」
まだまだ寒いですが春めいてきたし「春から歩くぞぉ」と計画しておられる方に参考になるかと思う記事を載せます。ウオーキングをすることにより心臓から全身に血液を送り出して筋肉を動かし老廃物を運び出して除去する働きを活発にします。普段あまり身体を使わない仕事や何処に行くにも車ばかり使うと筋肉や内臓の働きも衰えてしまいます。
台湾の実験で1日15分間運動する人と、そうでない人と比べると死亡リスクが14%減ったという結果が出たそうです。
決してきつい運動をするわけでは無く、そういう意味ではウオーキングは最適と言えるかもしれません。ただし間違ったウオーキングの取り組み方があります。
やればやるほど健康効果が出るものではなく、毎日一万歩いています!とかそれ以上歩いている方の健康寿命は8,000歩の方とそう大差がないのでやり過ぎは返って膝を痛めたりと良くありません。
歩く歩数は8,000歩位でよいのですが、歩く速さを意識して上げていくことで寿命をを延ばせるというデータがあります。どれくらいの速さが良いかというと隣の人と会話ができないスピード(汗ばむ程度)を目指してください。
あと一番の問題はなかなか継続できないという問題です。
ではどうすれば良いのでしょうか?
まずは万歩計を持ち歩くだけで何歩いているんだろうと興味を持つことで
一日2,000歩も歩数が伸びたというデータがります(行動が変わる)。現在では万歩計を買わずとも、スマホに無料で使える万歩計アプリが備わっていたりと便利ですね。万歩計を使用することで自分の歩数が分かり8,000歩に近づけてみようという行動に結びつくようです。
今年の春からは週に2,3日で良いので「歩く習慣」を身に着けて健康に過ごしましょう。 参考:予防医学チャンネルより
2024年 2月 「副腎腫瘍について」
当院の患者さんで40歳台の女性でどちらかと言えばふくよかな方がおられます。
前から血圧が高く降圧剤を服用していても上が180mmhgで下が110mmhgくらいと仰って、精密検査を受けられたら副腎惟腫瘍があり、それが原因で高血圧、水分が抜けなくてむくを引き起こしていると診断されました。
私は初めて聞いた病名でしたが最近は見つかるケースも多く治療は実費だったそうですが最近、保険治療の対象になったようです。
原因の一つに、元々は別の所にあったガン(大腸がん、胃がん、乳がんなど)が副腎惟転移して発生することが多いので既往歴の確認が大切になります。
この患者さんは原発性アルドステロン症と言って腫瘍は目に見えないほど小さく現段階では薬で様子を見ていこうとなったそうです。
副腎腫瘍の多くは無症状であるため、このように診断されるまでこの病気の症状である高血圧、頭痛、発汗過多、高血糖、肩こりを対象とした治療を行ってこられたが、そういう原因もあることを鍼灸師として浅学であったことを恥じるところです。
常日頃思う事ですが、鍼灸治療をしながらも定期的な健康診断も欠かさぬことが大切ですね。
2024年 1月 「入浴の効能」
新年おめでとうございます。もう令和になって6年目、月日の経つ速さに驚きます。
さて皆さま、お正月いかがお過ごしですか?
今更、風呂の効用なんて言われなくてもと思われるかもしれませんね。私も何処かの温泉施設に行った時などにしかゆっくりとお湯に浸かってリラックスするということはありませんでした。しかし最近は風呂から出る前に10分間浸かるようにしました。
湯船に首まで浸かった場合にかかる力は約1トンも圧力がかかります。この圧力が全身の70%の血液がたまった下半身の血液を押し戻し心臓の働きを活発にして血液の循環を助けます。腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、空気を補うために呼吸の回数が増え心肺機能が高まります。そうすると血管が広がり手足から身体全体が温まり新陳代謝を生みだし、副交感神経優位な状態になるのは鍼灸治療も同じです。
寒い冬はお風呂にゆっくりと浸かる時間を大切にしましょう。