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■ 2012年 12月 「風邪について」
11月の最後の連休に無理をし過ぎ何年ぶりだろうか、風邪を引いてしまった。元気だけが自慢の私も何時までも若くわないなぁと感じた次第です。
自己免疫力が衰えて風邪を引くことにより、それが引き金となって他の病気を併発し、持病が悪化させることもあるため、昔から「風邪は万病のもと」と言われています、気をつけなくてはいけませんね。
そんな風邪の予防法
1番の予防は睡眠を良くとり、栄養補給をして休息することですね。
私もいろいろな行事がちょっとハードかなと思うほど立て込んでいたかなと思います。
(栄養だけは摂り過ぎて?いたが・・・)
2番目はマスク(咳1回で約10万個、くしゃみ1回で約200万個のウィルスが飛び散ります。しかも、くしゃみでは3m、咳では2m先まで放出されるので人にうつさない様に)
それに寒い空気は鼻・のど・気管などの血管が収縮して線毛の動きが鈍くします。線毛はウィルスや細菌の侵入をできるだけ少なくする働きするので、その働きが悪くなるとウィルスが侵入しやすくなるので、マスク着用は予防に十分意味があります。
3番目はうがい。番茶や紅茶には殺菌作用があり風邪予防に良いそうですよ。
4番目は身体の保温に注意。手足の血行が悪くなるとゾクゾクと寒気がしますよね。風邪を引く前にそういう経験を誰もがお持ちかと思います。
5番目は手洗い、6番目は人混みを避けることでしょう。
そうそう大切なことを忘れていました。
風邪に強いからだになるためには、体質を改善して、自己免疫力を高めることが重要です。それには鍼灸治療は、最適な治療法だと言えます。
症状に応じた治療で身体のバランスを整えます。私はここ暫く自分自身への鍼灸治療を怠っていたことを反省しております。
■ 2012年 11月 「脊柱管狭窄症について」
このところ65歳以上の方で「脊柱管狭窄症」と診断され、病院に通っているがなかなか痛みが取れないので鍼灸を受けてみようと来院される方が多いです。
ほとんどの方が左右どちらかの臀部の痛み、膝から下のふくらはぎの外側の痛みやシビレなどを訴えられます。
腰部の脊骨の中を神経が通る管(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫して上記のような症状を起こす病気です。
ヘルニアは背骨と背骨の間にあるクッションの役割をする髄核が飛びだして神経を圧迫して同じような症状を起こしますが違うものです。
症状の最大の特徴はしばらく歩く(300m~1Km人により異なる)とだんだん膝から下に痺れや重さ、痛みができて歩くことが困難になります。しかし腰掛けたり前屈したりして、しばらく休むとまた歩けるようになるという「間欠跛行」という状態が現れます。
発症原因は不明ですが老化がかなり影響しているのではないかと考えられます。
排尿障害などが伴う場合は手術などが適用されますが、そこまでの症状が出ない場合は鍼灸治療も症状の改善にかなり効果があらわれますよ。
歩行時は杖をつく、カートを押すなどの工夫をしてみてください。案外、患者さんは自転車が楽らしいです。寝るときは膝下にバスタオルなどを入れて腰への負担を軽減させることも良い方法です。これから寒くなると痛みは余計に辛いものなので、身体を冷やさないようにする事も大切です。
■ 2012年 10月 「食欲の秋」
私は食べることに対して意地汚いのか、ついつい食べ過ぎてしまいます。
今年の夏は例年に無く厳しい暑さで食欲減退だったという人も、涼しい風が吹きだして食欲も出てきたのではないですか?
今日は「見直したい“ごはん”の力」ということでお話をしたいと思います。
現在、日本人の米離れが進み1ヶ月に5Kgを超える米を食べない人が過半数に及ぶのではないでしょうか。ごはん(お米)ほど和食はもちろん中華、洋食と何にでも合う主食はないと誰もが認めるところでしょう。
そんなごはんには必須アミノ酸が小麦の倍以上も含まれていて、身体中の骨、血液、筋肉肉を作るには欠かせません。いろいろな食材と組み合わせるには最適な主食と言えますね。ごはんの主成分は炭水化物(糖質)で糖質=肥満というイメージは持たないでください。糖質は体内でブドウ糖に変わり血糖となり体中を巡り身体にエネルギーを供給します。余ったものは肝臓や筋肉に蓄えられて、必要に応じてブドウ糖に変換されて生命活動に使われます。
ごはんの糖質は優先的にエネルギーに使われるため、食べ過ぎない限りご飯で太るとことはありません。ダイエットとして炭水化物(糖質)を全く摂らないと身体がエネルギーを節約しようとして、かえって代謝が悪くなり肥満を招く結果に成りかねません(朝食を抜くとその傾向が顕著にあらわれます)。
ごはんの利点をさらに挙げると美肌効果のあるビタミンB2、動脈硬化や肩こりの予防に効果的なマグネシウム、貧血予防に欠かせない鉄、骨や歯の健康を支えるカルシウム、便秘予防や整腸作用に有用な食物繊維が含まれています。
食欲の秋、ごはん(米)の食べ過ぎはいけませんが、日本人が受け継いできたごはん文化を見直しましょう。そして友人、家族とゆっくりとお話などしながら楽しい食事をしたほうがダイエットになりますよ。
参考文献 日本医療栄養センター所長 井上正子氏の著書より
■ 2012年 9月 「秋になっても紫外線対策」
私は同じ年代の男性よりは紫外線対策をしている方だと思っている。
毎年毎年、平均気温が上昇して、暑さが厳しくなっているように感じるし、そんな真夏の外出は、太陽から降り注ぐ紫外線に注意が重要だ。長袖シャツがベストだが、やはり半袖で出かけることになる。そんな時、日焼け止めは必須。
資生堂が50~60歳代の男性の肌の悩みを尋ねたら「たるみ」「しわ」「しみ」
だそうで、女性のスキンケアで重視されることと同じ結果だったそうだ。
それは加齢により避けられない現象ではあるが、その進行を左右するのは紫外線対策に尽きるそうで、一生に浴びる紫外線(18歳までに人生で浴びる半分の量を浴びてしまう)の量が少なければ少ないほどしわ、しみは少ないとされている。私が子供の頃は夏休み、いかに肌を真っ黒に焼くかが自慢だったような気がするが、子供に日焼けを全くさせないというのは骨の成長など問題が出てくる。最近のニュースで赤ちゃんまでに日焼け止めを塗っている若いお母さんが多いと知って驚いた、それは行き過ぎだろう。親が注意深く対策をしていけば良いのではないだろうか。今回のこのアドバイスは中高年を対象としての話で、紫外線は細胞のDNAを傷つけ、皮膚がんを起こす原因にもなり高齢者ほどそのリスクは高い。また目にも悪く白内障や翼状片を起こす原因ともなる。
お出かけにはサングラスを日焼け止めは塗り忘れる「耳」(表側、ふちに1番皮膚がんが多い)手の甲にも塗りましょう。それと帽子を忘れずに!
■ 2012年 8月 「ポッコリ腹は凹むのか?」
昨年の6月から1年2ヶ月、ほぼ毎日4Kmのウオーキングを続けてきた。
体重は最初の3ヶ月ほどで3Kgほど痩せたがその後は減らない。
メタボ検診に引っかかったが、歩いているお陰で内臓脂肪は減ったが、ポッコリ腹は相変わらずだ。そんな私に女房が「腹だけ痩せる技術」という本を買って来て渡された。内容を一通りパラパラと読んで、なるほどと思いながらも出来るかな、続くかなと思っているがやってみるかな!
やることはとてもシンプル!腹をきついズボンのウエストを止める時の様に凹ませるだけのこと、凹ませない腹はたるみ、凹ませている腹は締まる。
1日に数回でも意識的に凹ませるだけで痩せていく。立った姿勢でも良いしPCなどの作業中でも意識して凹ませることを続ける事が大切。
続けているとわざと凹ませていない時でも凹んだ形になっていき、筋肉は使ったなりに形を変えていくのだそうです。
この方法はドローインといいご存知の方も多いと思います。
腹が出るのは、もちろん摂取カロリーよりも消費カロリーが少ないために余ったエネルギーが脂肪となりお腹に溜まる訳で、運動すれば良いのだけれど、なかなか時間も取れないし、昔の人のように生活そのものが即、運動という生活でないし、巷には美味しいもが山のように溢れている。そんな中での減量は大変な努力がいりますよね。
患者さんの中で腹筋運動を長年続けてきた人がおられますが、腹が凹んだとはおっしゃりませんし、私自身も腹筋運動で腰痛を起こした経験があるので腹筋運動は勧められないし、しんどい割には効果もあがりませね。
明日からはウオーキング中もドローインしながら歩けば、効果抜群なのではないかと思っています。1ヵ月後にまた報告しますね!
■ 2012年 7月 「自然治癒力」
鍼灸治療は未病を治す治療、所謂、自然治癒力を高める予防のための医療として一般的に理解されているかと思います。
東洋医学にも造詣の深い帯津良一先生の著書の「自然治癒力で生き返る」より参考になるかと思う10ヵ条があり少し付け加えて掲載いたします。
1つ目は「調身、調息、調心」で中国の考え方で、その人に与えられた場で正しい身体の使い方、呼吸をし、心を穏やかに保つこと。
2つ目は「食習慣を調える」これが身体に良い食べ物と言うのではなく、自分は食について、このように考え食材を選んで美味しさを求めるという食べ方。
3つ目は「適度な運動と睡眠」運動はやり過ぎて身体を痛めては何にもなりません。睡眠は自分のベストの睡眠時間と寝方を見つけるべきでしょう。
4つ目は「タバコは出来るだけ少なく、酒は適量」止めなさいと言うと余計にストレスになるから。本人の自覚を待つということですかね。
5つ目は「薬(科学合成薬品)を多用しない」薬の副作用は大変つらいものがあります。服用しないで済むなら1番良いのですがね・・・。
6つ目は1つ目に書いた「良い場に身を置く」こと。私の理解では良い人と交わり、良い言葉でお話をし、良い環境に住むということでしょうか。
7つ目は「心の循環」ときめき、感動を持つことでエネルギーが高まる。
8つ目は「自分に合った代替医療を探す」マッサージが好きな人、サウナが好きな人、それで身体が楽になり、心が癒されるものを見つけること。
鍼灸も免疫力のアップ、痛みの除去、胃腸の調整など誇れる代替医療ですよ。
9つ目は「自分の納得できる人生観を持つ」これって大事ですよね。自分の心を裏切らない生き方ができるなら最高の自然治癒力アップです。
10番目は「折に触れて死を思う」今日で命が終わるだと云う死生観で生きれば最高のエネルギーが沸きますね。強いてはしいては自然治癒力アップです。
私の考え方も多分に入ってしまいすみません。
■ 2012年 6月 「バネ指について」
先日、指が痛くて朝起きても伸ばせなくて困っているという若い男性患者さんが来られました。
4月から工場の仕事に就いて、指に力がいるようでかなり酷使されるようです。
指には関節を曲げたり伸ばしたりする腱があり、それをとめておく靭帯との間に炎症(腱鞘炎〈けんしょうえん〉が起こった状態)が起こると刺激のために腱が厚く硬くなり、靭帯も厚くなり結果として腱の動きが悪くなります
指を伸ばすときに腱が引っ掛かり無理に伸ばす時にポキンと衝撃を覚えて「あ痛てて」となります。まるでバネを伸ばすのに例えてバネ指(弾発指)と呼ばれます。
症状が軽い場合はあまり痛みを感じませんが指を動かす時に少し違和感があり、手に強張りを覚え、特に手のひら側の関節付近が硬くなったかななどの症状があります。指を休めることで回復が望めますが、症状が酷いと治療期間も長くかかりますし、治療の効果が出にくく痛みが耐え難いものであれば手術の必要性も検討すべきです。
原因としてはPC作業、楽器の演奏など手の酷使でなりますが、妊娠時、産後や更年期の女性に起こることも多いようです。そして関節リウマチでも発生します。
私はまだ治療経験がありませんが小児にも多く発症するようです。 またどの指にも発生しますが右手の親指に最も多く発生します
触診すると指だけではなく前腕や上腕も触ると筋肉が硬くなっていて、もちろん肩凝りもきつい状態が多く見受けられます。
治療としては手のひらの腱が硬くなっている所へ鍼をして血行を良くするようにします。前腕や肩の治療も必要です。
ではマッサージが良いのかというとそうではありません。痛みは炎症なのでお風呂でマッサージなどは余計に痛めてしまう場合があるので注意が必要です。
まずは疲れておられる方が多いので、出来るならば指だけでは無く身体全体をを休める事が1番大切ではないでしょうか。
■ 2012年 5月 「こむら返り」
GW中、何処かへお出かけになった方が多いと思います。
そんな夜の就寝中、朝方のまどろみの中で足を伸ばした途端、ギューっと足(ふくらはぎ)が引き連れて「痛たたたーっと」10数秒くらいか、のたうち回るという経験をした方は案外に多いかと思います。
いわゆる足が攣る「こぶら返り」と云う筋肉の痙攣で激しい運動の後や水泳後に起こし易く、日ごろ運動してない人が山に登ったり、歩き回ったりと足が疲れた時になり易い症状です。原因は特に特定されてはいませんが、筋肉自体や神経の問題でもないようです。
私の経験では「冷え」が多いに関係しているように思います。
今頃の季節になると厚い布団は暑苦しいし薄い布団にでは肌寒いのですが、薄い布団で寝て、尚且つ足が布団から出ていたりする時に起こします。
特に歩き回った後の足が疲れている時に筋肉が血行不足におちいり、その上に冷えが追い討ちを掛けるようです。
予防としては、私はふくらはぎを夜寝る前に充分にマッサージを自分ですると起こさないという事を何度も経験してますので、患者さんにも勧めています。
運動前後のストレッチや、発汗が激しかったときなどは塩分の補給などを行うことも予防手段ですね。
年配の患者さんでは指が攣ったり、背中が攣ったりと思いもよらない場所の筋肉痙攣を訴えられる場合も多々あります。そんな時はお灸が有効で、特にこぶら返りにはふくらはぎの真中の「承山」というツボに灸頭鍼という鍼の頭に温灸を付けた治療法が有効な
事も経験しています。
東洋医学的には肝臓は筋肉の動きに関係があると考えます。肝硬変が進むとよく「こむら返り」を起こしやすくなると聞きます。肝臓が体温を上げる働きをするという事を考えると筋肉痙攣との結びつきも納得がいきますね。
運動した後はお風呂にゆっくり浸かって身体を温めてからお休み下さいね。
■ 2012年 4月 「夜尿症(おねしょ)について」
1年間に何人かの子供の「おねしょ」で困っているというお母さんがお子さんを連れて来られます。
2,3歳になると膀胱にためられる量が増えて二人に一人の割合になります。
4、5歳になると、夜間の膀胱の貯める尿量が安定し、しかも夜間の尿量も減ってくるので、70~80%の子供は「おねしょ」をしなくなってきます。
5歳でまだ毎日する場合は、からだの生理的な発達が遅れていることも考えられます。小学校入学頃でも「おねしょ」をするお子さんは10~15%程度あるようです。
「おねしょ」の原因は個人差は遺伝的な要因(両親も長くオムツが取れなかった)やその子の周りの環境や精神的なストレス(「おねしょ」をしてしまう事がその子の自信を喪失させるなど)なども原因するようです。
夜尿症(おねしょ)というのは6~7歳(小学校入学後)以後の「おねしょ」を夜尿症というのが一般的です。最近は年齢が低い頃からサークルなどでお泊りすることもあり、親御さんの心配もひとしおと察せられます。
お医者さんで診察を受けたが治療効果が今一つみられないなどが理由で鍼灸院に来院される大方の方が小学校低学年生でしかも男児が多いですね。
夜尿症が治る時期が何時なのかと親御さんの大きな不安となっているようです。おねしょ(夜尿症)はそのうち治るとよく言われます。多くの場合、第二次性徴を迎える12歳を過ぎるころには、夜尿は見られなくなることが多いです。
しかし、じっと時期を待つよりは鍼灸治療で身体の冷えの改善などの調整をする事により改善する事も多いので是非試してもらいたいなと思います。
参考HPは「夜尿症ナビ」に詳しく書かれていますのでみて見て下さい。
■ 2012年 3月 「かくれ扁平足」
先日、たけしの番組で「膝の痛み(足の痛み)はかくれ扁平足が原因だった」の放送が参考になリましたので少し補って掲載させて頂きます。
足そのものに原因がある場合。または腰部脊柱管狭窄症や腰や首の椎間板ヘルニアなどからくる神経の痛みです。中高年の方の多くは、その両方が重なって痛みを引き起こしています。
外反母趾やタコ、魚の目などといった“目立った足の痛み”に比べ、扁平足はしばしば見過ごされる傾向にあります。しかし、足の痛みの本当の原因は、実は扁平足にあることが多くハイヒールを長年、履き続けてきたり、激しい運動を行うことにより日常生活にも支障をきたすことがあります。
正常な足の場合、足のアーチがバネの役割をするため、足に加わる衝撃を和らげることができますが、扁平足になると、踏み込んだ時に普段なら圧のかからない骨や筋肉に衝撃が加わるため、炎症が起きて痛みが出ます。また、長時間立っていると足の形が崩れ、歩くたびに変化するため、足の幅が広がる「開張足」になり、外反母趾が発生します。すると、爪に正しい力が加わらなくなるので巻き爪にもなります。さらに、足のアーチが崩れると、歩く時に足全体が横によじれ、膝への負荷が増し、長期的にはO脚や変形性膝関節症にも発展します。
でも一見た扁平足で無いように見えても、歩き方を見ればアーチが下がっているかどうか分かります。年々男女関係無く「かくれ偏平足」が原因で足の裏の痛みを起こす人が増えています。
足のアーチを復活させる方法
正常な状態に改善するためには、アーチを支えている筋肉(後脛骨筋)を鍛えることが有効です。
テレビでは「ながら筋トレ」と題してテレビを見ながら、料理をしながら、バスを待ちながら足の裏を外側に持ち上げる(足の外側に体重を乗せる)運動を20回位することを勧めています。
ただし、重度の扁平足では筋肉、腱と骨のつなぎ目が強く引かれ過ぎて痛みが出ることがあるので、運動中に違和感や痛みを覚えた方は直ちに中止するように、また無理に行わないと注意が要ります。
運動療法だけでなく、靴と中敷き(インソール)による装具療法も同時に行うことも有効です。靴は、スポーツシューズやウォーキングシューズなど、靴紐がきっちり絞められるものがお勧めです。
スリッパ、突っ掛けシューズでの長時間歩行は禁物です。
分からない点がありましたらご相談ください。
■ 2012.2月 インフルエンザについて
今年はインフルエンザがとても流行していて、学校では学級閉鎖が相次いでいるようですね。そもそも普通の風邪とどう違うの?
風邪は正式には「風邪症候群」と言いウイルスから感染し、くしゃみや鼻水、咳や喉の痛みなど呼吸器の症状がおもです。熱もほとんど出ないか、37・8度程度までしか上がりません。
普通の風邪は、主に手を介して感染します。風邪を引いた人が鼻をいじると鼻水からウイルスが手につき、その手で触ったところにはウイルスが付着します。他の人がウイルスの付着したところに触るとウイルスが手につき、そのまま鼻や口、目に触れると、粘膜から感染します。
予防としては、こまめに手を洗うことが大切です。
インフルエンザもウイルスからの感染ですから風邪に含まれます。しかし他のウイルスに比べて感染力が強く症状が重いことから、特別扱いされているのです。子供だけでなく大人でも、39度以上の高熱が出ます。
発熱とともに、強い頭痛、倦怠感、筋肉や関節の痛み、食欲不振など、全身の症状が出て、大人でも3日ほど寝込んでしまいます。大体の症状が治まるまでに1週間ほど、完治するのに10日から2週間ほどかかります。
インフルエンザは空気感染します。インフルエンザに掛かっている人が咳やくしゃみをした時にウイルスが空気中に拡散します。
学校や繁華街などの閉所や人の集まるところで、ウイルスを吸うことによって、感染します。そのため爆発的に流行するのです。
予防策としてはマスクが有効ですが、感染している人も着用してウイルスを撒き散らさないというエチケットも大切ですね。
国立感染症研究所感染症情報センターによると、空気が乾燥すると喉の粘膜の防御能力が低下するためインフルエンザにかかりやすくなる。室内では50~60%の適度な湿度を保つことをすすめている。
ですから私の1番の予防策は加湿器です。ご存知のように当院も朝から晩まで1日中、湯気が常に上がっているスチーム式の加湿器を付けています。
エアコンはとても乾燥するので加湿器を付けていても、今も診療室の加湿器は48%しか示していません。
ですから普通の家の部屋はさらに乾燥しているはずです。参考になさってくださいね。では風邪やインフルエンザに気をつけましょう。
■ 2012.1月 冷え性について
明けましておめでとうございます
元旦は暖かい日でしたが、その後寒波がやってきて寒くなりました。
そうなると足がいつも冷たく、夜靴下を履いても眠れない、手先が冷たくてという「冷え症」の人がたくさんいます。
原因は自律神経のバランスが崩れ血行が悪くなることから起こります。ホルモンバランスの乱れやストレス、栄養不足、貧血などが考えられます。
どの年代の女性でも4割が冷え症を自覚しているそうです。一般的には女性は皮下脂肪が多く寒さに強いといわれていますが、脂肪は熱を通しにくく、一度冷えると温まりにくい性質があります。さらに、男性に比べて、血流の多い筋肉が少なく、心臓の働きが弱いのも女性に冷え症が多い理由です。
冷え症は病気ではありませんが冷えと甘く見ると、肩こりや腰痛、頭痛、関節炎、肌荒れ、生理痛などのトラブルに繋がりますし、さらには深刻な病気が潜んでいる場合もあります。特に痛みなどが伴う場合は専門医に診てもらいましょう。
対策としてはもちろん身体を冷やさないこと。そして冷えにくい体を作るなら運動です。運動が不足すれば血行が悪くなります。運動で体温を作る筋肉を鍛え、熱を送る血液の循環をよくすることで冷え性の体質は改善できます。寒い外でのハードな運動をする必要はなく、家の中でストレッチやエクササイズをするだけでも十分です。 PC作業など長い間の座りっぱなしは血液循環を悪くします。1時間に1度は立って動いたり歩いたりしましょう。下半身の血行が悪い人は、骨盤の血行をよくするウォーキングがおすすめ。頭痛や肩こり、顔色が悪いという上半身の血行が悪い人は、腕をあげたり伸ばしたりする手の上下運動を繰り返してみましょう。
食事も冬が旬の根菜類などを取り入れた鍋料理や温かいスープなどを食べて、身体を温めるよう心がけましょう。また、しょうが、にんにく、トウガラシなど、血の巡りをよくする食べものを積極的に摂るのもおすすめです。
せんねん灸などの温灸も局所の冷えには効果があるのでご相談ください。