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2024年 10月 「東洋医学はトキメキ」
コロナが今現在、猛威を振るいながらも症状の重篤化が少ないようでと日常生活はおおむね戻ったと私は感じます。10月から私の鍼灸の道も44年目を迎えることとなりました。光陰矢の如しとはよく言い当てたものです。一年がとても早く感じるのは何故というと。 1歳児は時速1キロの車に乗り四季というサーキットを一周する 20歳は時速20キロで一周。40歳は時速40キロ。 80歳は80キロ。 歳を重ねるごとに速度が加速していくので季節の移ろいを早く感じるのだそうです。「チコちゃんに叱られる」で大人は人生にトキメキガ無くなったから一年が早く感じるのだと以前に放送してました。子供は食事一つにしても「今日は何のご馳走かな?」「わぁ、人参が星形に切ってある!!」などのトキメキガ沢山あるが、大人はただ食事をしたという事実があるだけで、ただの作業になってしまうので時間を短く感じてしまうという話。
じゃ、トキメキを感じようじゃないか!その方法は
① 新しいことに挑戦しよう
② 目標を立ててそれを達成する(小さなことで良い)
③ 大切な人と時間を過ごす
④ 毎日感謝することを見つける
⑤ 趣味や好きなことに熱中する
年齢に関係なくトキメキを感じることが大切で日常生活において小さな幸せを見つけることで満足を得られて、毎日がアッと過ぎてしまったと嘆かなくてよいのではないでしょうか。自然治癒力を生かし生活習慣の見直し小さな変化に喜びを感じて、その積み重ねて治癒に導いていく東洋医学にはトキメキの法則があると私は思います。
2024年 9月 「甘いものが身体に及ぼす影響」
私は甘いもの大好きで止められなくて困っています。
ついに昨日、人生で一番体重が増えて最高記録に達してしまいました。甘いものをたくさん摂っていると糖が体に水分を蓄えられやすくなり体重も増えてしまうのですね。YOUTUBEでいつも参考にさせて頂いている薬剤師ピヨさんの動画より、甘いものを食べるとドーパミンというホルモンが出て、食べれば食べるほどもっと欲しいという中毒症状を起こします。そうすると血液中に含まれる糖の量が増えて、体が糖の量を下げなくてはと余計に低血糖の状態になりやすくなります。そうなるとまた甘いものへの欲求が強くなってしまいます。
甘いものを控えるとまず、お腹がすきにくくなり、血糖値の値が安定して疲れにくくなりますし、お肌もきれいになります。
体の中の糖が増えすぎると老化物質物が増え肌が硬くなり老化しやすくなりますので特に女性は注意してください。
甘いものをやめると気分も良くなりますし、イライラも抑えられ集中力なんかも良くなるし、関節の痛みや腫れなどの炎症も抑えられ病気のリスクが下がります。
食欲の秋、私は甘いものをやめて(控えて)乗り切りますね。
2024年 8月 「ストレッチの真実」
先日ストレッチを日常生活において「肩こり」から「腰痛」など様々なシーンで行っている人は多いです。よく運動前にストレッチをしている人を見かけますが
「今は、運動前に30秒~45秒以上のストレッチをするな」が常識になっているらしい。と言うのは筋力や能力を十分発揮するには筋肉にある程度の硬さがないとパフォーマンスが引き出せないとのことです。だから山登りなどで筋肉を使う運動をした後に筋肉痛を起こすが、事前にもっとストレッチをやっておけばよかったというのは違うらしい。
運動後は早く家に帰って休息を取り、風呂に入って休息することの方が体のケアになります。よく体は柔らかい方がいいと思いがちですが、肩の筋肉を触ってもふにゃふにゃなのに肩こりを訴えられる方がおられますし、反対にパンパンでも全く苦痛でない方もおられるので硬い = 痛みや凝りではありません。
ストレッチは筋肉を伸ばすのですが、痛いと感じるまで伸ばすことはやり過すぎで、軽い痛みを感じつつも気持ちの良い「痛ギモ」までに留めるのが大切で反動を利用したり、無理に他人から伸長するように押してもらうことは返って危険です。
一つの筋肉のストレッチ時間は120秒で充分で、いろんなポーズで狙った筋肉の伸長時間は120秒を超えないようにするのがベストだそうです。
なかなか人間の体は不思議なものですね。 参照 雑誌 Tarzan ストレッチの真実
2024年 7月 「中性脂肪について」
先日、掛かりつけ医の内科で血液検査の結果で注意を受けました。
私の中性脂肪の値が314mgで基準値は35~140mgなのでかなり高値を示しており
150mgが危険値なので300mgを越すと大変危険と言われました。
中性脂肪を高値のままでいると内臓脂肪が貯まり、腹は出てくるし、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞の危険性も高くなり命に係わるし、脳の血管が詰まって認知症になりやすくなると注意を受けました。
では、どうしたら中性脂肪の値を下げることが出来るのでしょうか?
◆定期的に毎日30分くらいの運動すること
◆糖分を多く含む食品を控える(私は甘いもの特にお菓子やケーキ大好き)
◆炭水化物(白米、うどん、パン、パスタ)を控える
◆魚料理が良い、ですが毎日食べるのが大変なのでオメガスリーを含むサプリメントで代用してもいいかもしれません。
私の父も脳内出血で半身不随と言語障害という身体障害者となってしまったので、これからは本気で中性脂肪の値を下げる努力をしたいと思います。
皆さまも中性脂肪がたまらない食生活と適度な運動を心がけてください。
2024年 6月 「美容針を初めて1年」
昨年(2023年)の4月から患者さんから問い合わせの多かった美容鍼を始めて1年が過ぎました。もちろんの美容鍼の基礎技術は日本メディカル美容鍼協会のセミナーに通い、認定証も頂きましたし、美容鍼に関する著書や動画なども何度も見ては女房や自分自身の顔にも鍼をして試行錯誤を繰り返し実践してきました。
今では身体のメンテナンスの為の鍼灸治療の施術と併用しながら、美容鍼も希望される患者さんも増えてきています。
当院では日本メディカル美容鍼協会の基本の施術をベースにして美容鍼の施術をさせて頂いていますが、さらなる上級の技術も先生とのマンツーマンセミナもー度、学びました。
まだ美容鍼に取り組んで1年ですが、女性患者さんが肩こりや腰痛、膝痛などの施術だけでなく美容鍼にも多くの方が興味を待たれていること、女性にとっては美へ追及は永遠のテーマでなんだとつくづく思い知りました。
2024年4月末にはマイクロニードリングという注目のスキンケアのダーマローラを用いた肌再生鍼の基礎祖セミナーも受講し、患者様にご提供できるようにと励んでいるところです。
ご興味のある方は一度、美容鍼を試されて心身ともにリラックスされてみませんか?
2024年 5月 「寝違え」
朝起きたら首の後ろから肩にかけての痛みで頭を起こせない左右に顔を動かすことも辛いという経験は誰にでも一度はあるのではないでしょうか?
いわゆる「寝違え」ですね。原因ははっきりとは分からなくて画像診断もできないようです。一応考えられるのは睡眠中の不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉に血行不足を起こし、しこりとなっている状態と考えられるようです。
原因が思い当たらないという場合もありますがPCなどの長時間作業やいつもはしないスポーツなどの筋肉疲労も考えられます。
あまりに痛いのでシップを貼ったり鎮痛薬を服用したりしてから鍼灸治療は痛みに効くのではと来られる方が多いです。
硬くなった筋肉へ鍼をして血行を促すことにより痛みの半分ぐらいは抑えられますが嘘のように痛みがなくなるということはありません。一応、痛みは炎症なのでお灸の治療は治療当日はしませんが温めたタオルで痛む場所を押さえて血行を図ることも有効かと思います。首は重い頭蓋骨がちょこんと乗った状態なので常に負担が首にはかかって
いるので眠る前にお風呂で首のマッサージをするのも突然の寝違えの予防になるのではないでしょうか?
春から夏にかけての室内温度にもお気をつけてください。
2024年 4月 「こむら返り」
ここ最近、寒さも緩んできたのに足がつる「こむら返り」を訴えられる方が多いです。
私自身も年に2、3度経験しますが女房は今までに1度も経験しなったのですが、昨日初めて夜中にふくらはぎがつった、との事でこむら返りデビューです。
正式にはこむら返りは腓腹筋痙攣(有痛性筋けいれん)と言います。腓腹筋の腓という字を「こむら」と読むのでこむら返りとも言いますね(関西だけか?)。
背伸びをするとき、通常は筋肉が縮み過ぎないように脳から指令が出ますが神経や筋肉に何かエラーが出て筋肉が縮み過ぎてしまう状態をいいます。
私自身は山登りの途中でよく起してしまいます。原因は過度の筋肉疲労です。
加齢とともに運動不足で肌肉が細くなり、つり易くなります。
運動で汗をかくと体のミネラル(カリウム、マグネシウム、塩分、カルシウム)の血中濃度の不足が原因と考えられています。
運動をしない妊婦さんや老人で足の筋肉を余り使わない人もこむら返りを起こすのは筋肉の血行不足が原因の一つと考えられています。
糖尿病や甲状腺機能異常や降圧剤やホルモン剤の副作用でも起こります。
またビタミンB1不足でもなりやすいので、肉類、胚芽、緑黄色野菜や牛乳などをしつかり摂取しましょう。
鍼灸治療においても老人で「こむら返り」を訴えられる方にふくらはぎの承山(ショウザン)というツボ(アキレス腱の上、ふくらはぎ)などに灸頭鍼や直接にお灸などをすえると、毎日起こしていたこむら返りが一週間起きなかったと効果があると言えます。
ご自身で就寝前に水を飲み、足のマッサージなどするのも効果がありますよ。
2024年 3月 「ウォーキングの注意点」
まだまだ寒いですが春めいてきたし「春から歩くぞぉ」と計画しておられる方に参考になるかと思う記事を載せます。ウオーキングをすることにより心臓から全身に血液を送り出して筋肉を動かし老廃物を運び出して除去する働きを活発にします。普段あまり身体を使わない仕事や何処に行くにも車ばかり使うと筋肉や内臓の働きも衰えてしまいます。
台湾の実験で1日15分間運動する人と、そうでない人と比べると死亡リスクが14%減ったという結果が出たそうです。
決してきつい運動をするわけでは無く、そういう意味ではウオーキングは最適と言えるかもしれません。ただし間違ったウオーキングの取り組み方があります。
やればやるほど健康効果が出るものではなく、毎日一万歩いています!とかそれ以上歩いている方の健康寿命は8,000歩の方とそう大差がないのでやり過ぎは返って膝を痛めたりと良くありません。
歩く歩数は8,000歩位でよいのですが、歩く速さを意識して上げていくことで寿命をを延ばせるというデータがあります。どれくらいの速さが良いかというと隣の人と会話ができないスピード(汗ばむ程度)を目指してください。
あと一番の問題はなかなか継続できないという問題です。
ではどうすれば良いのでしょうか?
まずは万歩計を持ち歩くだけで何歩いているんだろうと興味を持つことで
一日2,000歩も歩数が伸びたというデータがります(行動が変わる)。現在では万歩計を買わずとも、スマホに無料で使える万歩計アプリが備わっていたりと便利ですね。万歩計を使用することで自分の歩数が分かり8,000歩に近づけてみようという行動に結びつくようです。
今年の春からは週に2,3日で良いので「歩く習慣」を身に着けて健康に過ごしましょう。 参考:予防医学チャンネルより
2024年 2月 「副腎腫瘍について」
当院の患者さんで40歳台の女性でどちらかと言えばふくよかな方がおられます。
前から血圧が高く降圧剤を服用していても上が180mmhgで下が110mmhgくらいと仰って、精密検査を受けられたら副腎惟腫瘍があり、それが原因で高血圧、水分が抜けなくてむくを引き起こしていると診断されました。
私は初めて聞いた病名でしたが最近は見つかるケースも多く治療は実費だったそうですが最近、保険治療の対象になったようです。
原因の一つに、元々は別の所にあったガン(大腸がん、胃がん、乳がんなど)が副腎惟転移して発生することが多いので既往歴の確認が大切になります。
この患者さんは原発性アルドステロン症と言って腫瘍は目に見えないほど小さく現段階では薬で様子を見ていこうとなったそうです。
副腎腫瘍の多くは無症状であるため、このように診断されるまでこの病気の症状である高血圧、頭痛、発汗過多、高血糖、肩こりを対象とした治療を行ってこられたが、そういう原因もあることを鍼灸師として浅学であったことを恥じるところです。
常日頃思う事ですが、鍼灸治療をしながらも定期的な健康診断も欠かさぬことが大切ですね。
2024年 1月 「入浴の効能」
新年おめでとうございます。もう令和になって6年目、月日の経つ速さに驚きます。
さて皆さま、お正月いかがお過ごしですか?
今更、風呂の効用なんて言われなくてもと思われるかもしれませんね。私も何処かの温泉施設に行った時などにしかゆっくりとお湯に浸かってリラックスするということはありませんでした。しかし最近は風呂から出る前に10分間浸かるようにしました。
湯船に首まで浸かった場合にかかる力は約1トンも圧力がかかります。この圧力が全身の70%の血液がたまった下半身の血液を押し戻し心臓の働きを活発にして血液の循環を助けます。腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、空気を補うために呼吸の回数が増え心肺機能が高まります。そうすると血管が広がり手足から身体全体が温まり新陳代謝を生みだし、副交感神経優位な状態になるのは鍼灸治療も同じです。
寒い冬はお風呂にゆっくりと浸かる時間を大切にしましょう。